エクセルはビジネスにおいて頻繁に使われるツールの一つであり、多くの人が利用しています。
しかし、エクセルは手作業で行うと非常に時間がかかることがあります。
今の時代は、ChatGPTとエクセルのマクロを連携させて作業を自動化し時間を短縮することができます。
例えば、
〇 大量のデータを処理する場合
〇 複数のシートを操作する場合
エクセルのマクロを使うことが有効とされています。
最新AIである「ChatGPT」はテキストベースの会話だけでなくマクロのVBAコードも生成できます。
ちなみに、VBAとはエクセルのマクロ機能を追加できるプログラミング言語のことです。
今回は具体的な例を交えて、ChatGPTとエクセルのマクロ連携について解説していきます。
エクセルのマクロやVBAの知識が無くても理解できるようにご説明します。
簡単に言えば、
「ChatGPTにマクロのVBAを生成させて、エクセルにペースト」させるだけのシンプル作業です。
単純に聞こえますが、この方法により仕事の自動化が止まらなくなるかもしれません！
ChatGPTとマクロの連携
今回はエクセルの「マクロ」や「VBA」といった知識が無くても自動化できる方法を説明します。
もちろん、既に知識がある方でも連携について知りたい方には有益だと思います。
本方法を実施することにより「24時間かかる作業が1時間に短縮」することも可能となっております。
難しいことは一切しませんので、お気軽にご参照ください。
エクセルのマクロではなく、「エクセル関数との連携」にご興味がある方はこちらをご参照ください。
ChatGPTと同じ最新AIがキャッチコピーを自動作成！今話題の最先端ツール！
どのように連携させるかをステップ毎に分けて説明します。
ステップ１ マクロを有効にする準備
マクロを使うには場合は、エクセルでいくつかの事前設定が必要となります。
次に説明する設定をそのまま実施頂ければOKです。
この設定はお使いのエクセルで「一回この設定を行えば、次回からは二度と必要ありません」！
なので、面倒だとは思わずちゃっちゃと終わらしてしまいましょう。
１．エクセルを開く
いつもお使いのエクセルを普段と同じように立ち上げてください。
２．リボンのユーザ設定
下記図の黄色枠辺りで右クリックをして、表示された画面で「リボンのユーザ設定」を選びます。
３．開発オプションの設定
下記図の赤枠の「開発」にチェックをいれて、OKボタンをクリックします。
エクセルの設定は以上で完了となります。
驚くほど簡単ですよね？
なお、本設定が完了したら、エクセルに「開発」タブが追加されております(下記図の赤枠)。
エクセルのマクロはこの「開発」タブでVBAを追加する事で実行されます。
最後に１点だけ注意しなければいけない点を記載します。
エクセルを保存するときは必ず、「.xlsm」形式で保存すること
この形式で保存しないとマクロが無効になってしまいます。
保存形式の例は下記図をご参照ください。
これで「ステップ１」は終わりです。
ステップ２ エクセルデータの準備
今回は具体的を挙げながら説明するため、サンプルのエクセルデータを用意します。
なので、データは参考程度と思って頂ければと思います。
とりあえず、今回入力したサンプルデータは下記となります。
想定としては、各メーカーの主力製品について「発売日」、「価格」、「製品名」を入れています。
どれもサンプルとして適当に作っておりますので、内容自体はお気になさらず。
ちなみに、この入力データを記載しているシート名は「ベースデータ」とつけております。
今回の最終ゴールは、
各メーカごとの新規シートを作成して、付帯するデータも対象のシートへコピー
簡単に説明すると、
「アップル」、「ソニー」、「サムソン」の新規シートを作成して、製品名などもそのシートにコピー。
これをマクロを使った自動化で実施してみようと思います。
もちろん、マクロに使うVBAは「ChatGTP」による自動生成を使用しますのでご安心ください！
これで「ステップ２」は完了です。
ステップ３ ChatGPTによるVBA生成
いよいよ、最新AI「ChatGPT」の出番となります。
冒頭でもお話しましたが、このChatGPTは会話だけでなくプログラミングも教えてくれます。
なので、VBAやプログラミングの知識がゼロであっても全く問題ございません！
全ては「ChatGPT」様が作成してくれます。
まずは、さきほど作成したエクセルの項目(入力日、メーカー、製品など)をコピーしてください。
マウスを使って範囲選択し「Ctrl」キーを押しながら「C」キーです。
今度は「ChatGPT」を立ち上げてそのままチャット欄にペーストしてください。
チャットウィンドウ上で「Ctrl」キーを押しながら「V」キーです。
今度はペーストされた行のすぐ下に以下のように入力してください。
この時に条件を変えることで色々試せます。
すると、即座に「ChatGPT」が条件通りにVBAを生成してくれます。
この出力されたコードついて、理解する必要はありません！！
この出力された結果に対して行うことは、
「コードのコピー」だけです。
上記図の赤枠をクリックするだけで完了です。
これで「ステップ３」は完了です。
ステップ４ VBAをエクセルに張り付ける
次は「ステップ３」でChatGPTからコピーしたVBAコードをエクセルに張り付けをします。
貼り付け方は単にペーストなので簡単です！
１．Visual Basicをクリックする
下記図の開発タブ(赤枠) → Visual Basic(黄色枠)をクリックしてください。
２．標準モジュールを追加
下記図の挿入タブ(赤枠) → 標準モジュール(黄色枠)をクリックしてください。
３．生成されたコードをペースト
ChatGPTが生成したVBAコードを下記の赤枠内へペーストしてください。
これで「ステップ４」は完了です。
ステップ５ マクロの実行
ステップ４まででマクロを実行する準備は整いましたので、実際に動かしてみます。
操作は単にボタンを１つ押すだけですが。
さきほどのVisual Basic内のタブにある再生ボタンみたいなやつをクリックしてください。
下記図の赤枠のボタンです。
このボタンを押し終わったら、元のエクセルシートへ戻ってください。
戻り方はWindowsのタスクバーにあるエクセルにカーソルを合わせると元のシートが選択できます。
シートを見てびっくり( ﾟДﾟ)しましたか？
なんと、「アップル」、「ソニー」、「サムソン」の新規シートが追加されております。
更に各シートを見てみると、
「対象メーカの情報もコピー」されています。例えば、アップルシートの場合だと以下のように。
これで当初目標として掲げていた
「各メーカごとの新規シートを作成して、付帯するデータも対象のシートへコピー」は完了！
しかも、コピペだけで自動化に成し遂げることができました。
これで「ステップ５」は完了して、ミッションコンプリートです。
と言いたいところですが、
几帳面な方は「新規で作成されたシートのフォーマットが崩れている」と思っているかもしれません。
よって、このフォーマット崩れも自動化を応用して直すことに致します。
ステップ６ 体裁を整える
ここでは、各シート内で崩れてしまったフォーマットを整える方法を説明致します。
直し方は今まで行ってきたマクロを使う方法で簡単にできます。
最初は「ChatGPT」へ以下のように入力してください。
入力はさっきの続きのチャットで行います。
いつも通り、「ChatGPT」は即座に対応したVBAを生成してくれます。
本当にすごいですよね。
生成されたコードを「ステップ４」と同じ手順で貼り付けます。
但し、この貼り付けは別の標準モジュールにしてください(赤枠のようにModule2にペースト)。
貼り付けが終わったら、このモジュールを実行してエクセルシートに戻ってください。
結果は以下です。
見事にフォーマットが修正されております。単にコピペしただけなのに。
素晴らしい！
これでご満足頂けたら、幸いとなります。 m(__)m
最後に、このマクロを使ったちょっとしたテクニックを紹介します。
もし、ご興味がある方はご参照ください。
おまけ
ちょっとしたテクニックとは、
「作成したマクロをいつでもどこでも簡単に実行」する方法となります。
手順はすごくシンプルです。
エクセルのベースシートに移動して、「挿入」タブを押して、下記の黄色枠を選択してください。
選択後に任意のセルをクリックすると、以下のような画面が表示されます。
ここでは赤枠のFormatSheets(作成したフォーマット修正マクロです)を選択してください。
OKを押した後にこの画面が閉じると、以下のようなボタン(赤枠)が出来上がっております。
このボタンをクリックすると、「フォーマット修正マクロ」が実行されます。
このボタンを色々なマクロで割り付けることにより、簡単に多種の自動化が実行できると思います！
ChatGPTとVBA
結論
- ChatGPTはテキスト出力だけでなく、VBAコード生成ができる
- VBAコードはコピペだけでエクセルのマクロを使うことができる
- ChatGPTによるVBAコード生成とエクセルマクロの組み合わせで多くの自動化が可能である
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