常日頃から下記のような事を考えている人はいますでしょうか?
「将来的に海外移住をしたい」
「移住エリアはヨーロッパが良い」
「願望はあるけど、どうしたら良いのか分からない」
「EU圏で働きたいけど、どんな仕事するのか決めていない」
本記事ではこんな考えを持っている方々に私自身も実施したキャリア形成を紹介します。
欧州エリアへの海外移住を計画中の方にはかなりおすすめです!
本記事で解決するテーマ
基本的には本記事は海外移住を考えている方全般に向けてですが、
もう少し焦点を絞って、本記事のテーマ、キーワードについて記載します。
今回の記事におけるテーマについて
欧州エリアへ移住するにあたって最高のキャリア形成とは?
今回の記事におけるキーワードついて
キーワードは「EU圏への海外移住」、「VISA取得」、「海外移住の計画」、「海外就職」
キーワードを見て少しでも心当たりのある方は本記事を是非ご参照ください。
どのワードも興味があるけど、何をして良いの漠然として分からないな~
欧州エリア移住へのキャリア形成方法
その答えとは、ずばり「EUブルーカードの取得!!」
このカードを取得する事が欧州移住への最強キャリアパスへ繋がります。
まずは、これがどのようなものなのかを簡単に説明致します。
EUブルーカードとは?
そもそも、このEUブルーカードとは何なのでしょうか?
通常、日本人を含めた欧州外からの外国人労働者はEU圏内で働くために滞在許可書と労働許可書の両認可が必要となります。
ここで言う滞在許可書がVISAであり、労働許可書が就職先に紐づく就労証明書となります。
両申請は別々の申請書になっており、手続きがかなり複雑です。
それに対して、EUブルーカードはこの両許可書が一緒になったような感じのものになります。
このカードの特質は、
「EUの高資格外国人労働者新指令に従い、EU加盟国から発給される滞在許可証」
「高度な資格を有する外国人に対し、ビザ発給手続きや在留許可制度でさまざまな緩和措置を許可」
詳細やメリットについては、後ほど説明致します。
EUブルーカードの申請条件
概ね、以下の3条件をクリアする必要があります。
EUの各国で少し条件が変わると思いますが、一例としてドイツで取得する際の項目を上げます。
但し、他国もドイツとほぼ同じ条件が適用されます。
- ドイツの高等教育課程修了(大学以上)もしくはそれと同等の外国の高等教育課程を修了
日本の大学を卒業していれば99%はクリアすると思います。 - ドイツでの雇用契約書
ドイツのローカル企業であっても、日系企業のドイツ支社でも問題ありません。 - 年収条件
最低年収が44,800ユーロ以上ですが、職種が技術者であれば34,944ユーロ以上となります。
ここで、特記しておきたいのは
「申請条件にドイツ語力が問われない」ということです。
英語の能力に関しても特に条件はありませんが、EU圏内で生活する事を念頭に置くとある程度使えた方が良いのではないかと考えます。
EUブルーカードの申請方法
ここでも一例としてドイツで取得する際の項目を上げます。
申請方法は以下の書類をそろえて日本のドイツ大使館へ、
そして、約2週間くらいでEUブルーカードの受け取りという流れになります。
< 申請に必要な書類 >
- パスポート
- 証明写真 35mm x 45mm
- 大学の卒業証明書(英語で記載したもの)
- 労働契約書(ドイツでの就職先から受け取る)
- 申請用紙(ドイツ大使館もしくは、ドイツの移民局サイトからダウンロード)
ここでの特記事項は、
1.申請はドイツの移民局でできるが日本のドイツ大使館で行う方が良い。
ドイツの移民局は予約制であり、待ち時間が3か月程度になる事もある。
移民局待ちの間(例えば3か月間)は、現地にいるにも関わらず、仕事ができない。
ドイツ大使館も予約制ではあるが、移民局よりは空いている。
2.日本のドイツ大使館で申請した場合、有効期限はテンポラリの6か月となる(正式は4年間)。
この6か月の間に渡独して、移民局で正式版を申請すれば良い。
テンポラリの6か月であっても渡独後にすぐ仕事を開始できる。
3.申請条件でも記載した「外国の高等教育課程を修了」が自身の大学がクリアしているかを
事前に調べておいた方が良い。
調べ方はAnabinというデータベースで探す事ができます。
< Anabinのリンクはこちら >
少しでも不明点があればドイツ大使館に問い合わせると適切な回答をもらえます
次に今回で一番重要となるEUブルーカードのメリットについて説明します。
EUブルーカードのメリットについて
EUブルーカードのメリットについては、結構あるのですが主なものを記載致します。
有効期限
通常、労働許可証は1~2年分しか発給されないことが多いのですが、
EUブルーカードの場合は4年間を取得できます。
また、4年間経った後の延長は簡単に申請できます。
申請の際は、国によって変わりますが、5年もしくは、永住権取得が選択できる可能性があります。
永住権については、後述します。
有効範囲
EUブルーカードは名前の通り、EU圏内であればどの国であっても有効となります。
例えば、取得国がドイツであってもオーストリアで同じ権利が付与されます。
よって、昨今の状況で普及し始めたリモートワークなどで、住まいはフランス、仕事はイタリアといった事も可能とします。
永住権
延長の際、以下の条件で永住権も取得できる可能性があります。
3年弱(33ヶ月)後、もしくはB1レベルのドイツ語能力があれば2年弱(21ヶ月)
通常、他のビザで永住権に切り替える場合、5年以上年金保険を支払っていることが必要です。更に申請の際、ドイツ語のインタビューがあり、レベルを下回った場合は期限付きビザとなります。
配偶者
家族帯同でEU圏へ行く場合、その配偶者(子供も含む)についても同じ権利が付与されます。
一般的に日本からの駐在者の方達はEUブルーカードではないので、その家族は働く事がきません。
その点に関して、カードの配偶者はそれを許可されます。
例えば、自分の妻が現地で仕事をすることも可能となります。
また、お子さんが大きな方であれば、アルバイトなどもできることになります。
労働条件
他の労働許可証は働いている会社に紐づいている事が多く、会社をクビになったり転職した場合は、
再度許可書の申請が必要になる事が想定されます。
最悪の場合は次の仕事開始までの期間は一時帰国を余儀なくされるかもしれません。
一方、EUブルーカード自体はどの会社で働いていても関与しないため、転職の際などに一定期間空けてから仕事を開始する事が可能となります。
まとめ
申請条件を満たす事で、通常のビザよりもEUブルーカードを取得した方がメリットがあります。
永住権も取得条件も緩和され、家族帯同であればその付加価値も高くなります。
永住権があれば各種ローンなどの融資が受けやすくなり、市民権を生かして生活ができます。
仕事に関してもEU圏内で自由になり、期限を気にすること無く居住できるようになります。
将来的であったも欧州移住を計画される方に関しては少なからず、これが最強キャリアパスへ繋がる可能性があるかもしれません。
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以上、お読みいただきありがとうございました。
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